Two jumps in a week

本業はIT技術者。IT技術の話はしません。底辺CXer

Paint it black!!

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12/23のフレーム破断からわずか5日。
錦織さん、こんな時期に本当にありがとうございました。
絶対に諦めません。


Paint It Black

Paint It Black


Lapierre CX Carbon 2012 ISP部の破断について

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zek5820.hatenablog.com
昨日の記事にて記載した「機材トラブル」について記す。


どのようなトラブルが起こったかというと、シケイン後の飛び乗り時にISP部が一気にへし折れた。
折れた直後はサドルの後ろが下がったのでレールの固定が甘くてズレたものかと思っていたら、
半周ほど走行したところでサドルが折れたISPと一緒に脱落した。
脱落した際に他走者がいなかったことと、自分も落車などなく無傷でいたことが不幸中の幸いだった。


さて、今回ISPが折れた状況はシケイン後の飛び乗り時である。
自分はごく標準的な体重(61.0kg)であり、シクロクロスで想定される通常の動作である飛び乗りをしたとしても、フレームに過剰な負荷がかかるとは考えられない。


そこで次の画像をご覧いただきたい。
折れたISPの断面を写した写真だ。

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ヤグラ側は接着剤で留められた補強材のために肉厚が増し、フレーム側はそのようなものが無いことが見てわかる。
ISPはこの補強材に沿って割れており、補強材と元のフレームの境界線に応力が集中したものと考えられる。


厚みが異なる部分に応力が集中する原理はチューペットを折る動作と同等である。

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当日、C1の選手で同じフレームを使っていた選手がいたので、自分の使い方が原因で破断したとは考えにくい。
そこで、「自分のフレームはなんらかの原因で補強材の長さが正常品より短かったのではないか?」という仮定を立てた。

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画像にあるように、シートチューブのうちトップチューブより上に余っている部分は、非ISPであっても基本的には剛性に寄与せず、シートポストに沿ってしなることで衝撃を吸収する。
集合部はトップチューブシートチューブ、シートステーの衝撃が加わるため、非常に剛性が高くなっている。
そのため、本来ならばISP部の補強材はリア集合部まで届く長さがあるのが正しいのではないだろうか。


事故後、すぐに販売店に電話を入れ状況を伝えたところ、今日にはフレーム交換対応との知らせを受けたので、ひとまずは安心である。
販売店の店長および、販売店を通じて状況を伝えた国内代理店の担当者ともども、自分が直後に見て感じたものと同じ違和感(補強材が短い)を感じたため、手配がスムーズにいった。


メーカー側からの正式回答があったらまた追記しようと思う。



湘南シクロクロス #3 開成 (2015/12/23)

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C4B(昼)
リザルト: DNF(2周半)
原因: 機材トラブル(後述)


研究分野と動機の関係の話

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メガネを更新した。(左)
"更新"した、というのは自分は子供の頃から四六時中メガネを掛けていて、2年も経つとレンズが傷だらけになるからだ。
今度のメガネは少し奮発してキズコートを付けたので、古いメガネを家用にして大事に使おうと思う。



学生時代の話をしよう。


自分は理工系の大学に大学院まで含め6年在学し、その中で広く人工知能に関する研究をしていた。
もう少し詳しく書くと、過去の行動の蓄積からレコメンデーションを行うアルゴリズムに関する研究をしていた。


会社で自分の経歴を知る人*1から「なぜ人工知能を研究しようと思ったのか?」と聞かれる機会がときどきあったのだが、どうにも上手い返答ができずにいた。


多くの場合そのような質問は、例えば「子供の頃からドラえもんを作りたいと思って人工知能に興味があり、研究室に配属される中でレコメンデーションを研究することになった」というようなストーリーを期待されている。
すなわち、「人工知能への興味→学生時代の研究」という前提があるのだ。


しかし、かようなストーリーを考えてもどうにもしっくりくる返答ができない。
それはなぜかと考えたところ、「自身が求める『便利』を実現する方法を考えて、考えて、思考の泥の中でのたうち回っていたら、それは人工知能と呼ばれる分野だった」という結果論的な仮定にたどり着いた。


事実、自分にとっても『人工知能』という言葉はドラえもんタチコマ、現実世界ではPepperのように感情を表現出来る能力が強く連想されるものであり、決してAmazonのピックアップロボットが時給970円のアルバイトより効率的に倉庫内を走り回り、顧客からの注文を処理する様子ではない。


しかし、自身の研究成果の『知性』はAmazonの顧客がより迅速に商品を受け取れたり、明日の観光ルートを即座に決定できる、といったことに役立つものであり、これは『人類の幸福』という工学の本質に則したものである。*2


一方、ヒトの認知能力と調和できるアルゴリズムを『優秀な人工知能』であると定義するならば、『ヒトの認知能力とは何か?』『調和とは何か?』を考えるのが理学者であり、哲学者の仕事である。


人類は再び自然*3と調和することなしに、これから先の持続を望めない。そのためには、目的関数の極致を求めると同時に目的関数の裏に潜む真理の追求が必要ではないだろうか?


自分の思い描いた未来を忘れないよう、レンズは綺麗にしておきたいと思う。



*1:同じ悩みを持つのか、院卒者から同様の質問は受けない

*2:http://www.ailab.t.u-tokyo.ac.jp/horiKNC/representation_units/9

*3:ここでは現代の科学力で制御できない地球・宇宙規模のエネルギーの流れ

これがダメなら…

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迷うことはない。

これがダメならシマノの安靴だ。

 

SHIMANO(シマノ) SM-SH56クリートセット [Y41S98090] ナット付セット マルチモード ペア

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晴天強風時のレイヤリング

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日曜日は秋ヶ瀬彩湖で開催されたバイクデモ(Y'sロード主催)の特売品を買いに行った。


天候は晴天に恵まれたが、強い北風に襲われ往路はAve.20kmph程度という有様だった。
こういう日は天気が良くとも風に体温を奪われてしまうので、防風を重視したレイヤリングが重要となる。


冬場となるといつもはソフトシェルジャケットを着るのだが、今日はそれよりも軽装で出た。
にもかかわらず、全日を通してなかなか快適だったので備忘録を残す。

本日のレイヤリング
  1. Skins A100 ノースリーブ
  2. Patagonia メリノウール ヘンリーネックシャツ
  3. チャンシス製半袖ジャージ
  4. AEON Bike製ポケッタブルウインドブレーカー
  5. (下半身)Sportful Tourビブ
  6. (小物)Rapha SuperCross スヌード
  7. (小物)バイクロア バイクキャップ
インプレッション

今まで使っていた安物の裏起毛インナーは暖かいが着膨れして軽快さに欠けた。
メリノウールは薄手でも保温効果に優れ、冬場のライドで軽量化に大きく貢献すると思う。
半袖ジャージを裏起毛の長袖ジャージに変えればかなりの場面に対応できるだろう。
まだ1着しか持っていないものなので、今後気に入ったものを買い足したい。


ウインドブレーカーはAEON Bikeブランドの安価なものだが、防風性能は十分と思う。
しかし、30km/h以上の速度になると腕まわりのバタつきが気になった。
Raphaなど高価な製品だとこの辺の仕上げが違ってくるのだろう。

詳しいレビューは後日。