Lapierre CX Carbon 2012 ISP部の破断について
zek5820.hatenablog.com
昨日の記事にて記載した「機材トラブル」について記す。
どのようなトラブルが起こったかというと、シケイン後の飛び乗り時にISP部が一気にへし折れた。
折れた直後はサドルの後ろが下がったのでレールの固定が甘くてズレたものかと思っていたら、
半周ほど走行したところでサドルが折れたISPと一緒に脱落した。
脱落した際に他走者がいなかったことと、自分も落車などなく無傷でいたことが不幸中の幸いだった。
さて、今回ISPが折れた状況はシケイン後の飛び乗り時である。
自分はごく標準的な体重(61.0kg)であり、シクロクロスで想定される通常の動作である飛び乗りをしたとしても、フレームに過剰な負荷がかかるとは考えられない。
そこで次の画像をご覧いただきたい。
折れたISPの断面を写した写真だ。
ヤグラ側は接着剤で留められた補強材のために肉厚が増し、フレーム側はそのようなものが無いことが見てわかる。
ISPはこの補強材に沿って割れており、補強材と元のフレームの境界線に応力が集中したものと考えられる。
厚みが異なる部分に応力が集中する原理はチューペットを折る動作と同等である。
当日、C1の選手で同じフレームを使っていた選手がいたので、自分の使い方が原因で破断したとは考えにくい。
そこで、「自分のフレームはなんらかの原因で補強材の長さが正常品より短かったのではないか?」という仮定を立てた。
画像にあるように、シートチューブのうちトップチューブより上に余っている部分は、非ISPであっても基本的には剛性に寄与せず、シートポストに沿ってしなることで衝撃を吸収する。
集合部はトップチューブ、シートチューブ、シートステーの衝撃が加わるため、非常に剛性が高くなっている。
そのため、本来ならばISP部の補強材はリア集合部まで届く長さがあるのが正しいのではないだろうか。
事故後、すぐに販売店に電話を入れ状況を伝えたところ、今日にはフレーム交換対応との知らせを受けたので、ひとまずは安心である。
販売店の店長および、販売店を通じて状況を伝えた国内代理店の担当者ともども、自分が直後に見て感じたものと同じ違和感(補強材が短い)を感じたため、手配がスムーズにいった。
メーカー側からの正式回答があったらまた追記しようと思う。
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