フロントライト考
ここ数年でロードバイクの用途がツーリング→レースに傾き、装備の軽量化を指向するようになった。
ライト類は公道を走る場合においては安全装備として必須であり、ここ数年は各社が小型化と大光量化の両側面で新商品を展開している。
そこで今回はフロントライトについて考察を記す。
使用したライト遍歴
以下に筆者の使用したライトを時系列で掲載する。
- GENTOS 閃 325 Bikeguyブラケット (Max 150lm)
- MOON 300 純正ブラケット (Max 300lm)
- MOON 300 REC Mountブラケット (Max 300lm)
- CATEYE VOLT 200 (Max 200lm)
- Lezyne Power Drive Y8 (Max 475lm)
電池式と充電式が混在しているが、今回は電池交換は行わないことを前提とする。
どういうシーンで乗るか?
自分が今年ライトを使う必要のあったライドは以下の3パターンだった。
- 平日の夜練は街灯のある場所
- 休日のライドは朝方〜日没前後、基本的に日没までには市街地に戻るプラン
- 長期休暇時のツーリングでは日没後に灯りのない地域を走ることも想定
つまり、例外である長期休暇時のツーリングを除けばフロントライトにそれほどの大光量は必要ないと言える。
夜間走行のあるツーリング時には追加ライトなど、個別対応で良いのではないだろうか。
性能と筐体のトレードオフ関係を考える
ライトでトレードオフ関係の要素となる性能は以下の2つである。
- ランタイム
- 光量
これらは基本的に性能が良いものになるほど筐体が大きくなる。
筐体の大きなライトはハンドル周りの操作性低下にもつながるだけでなく、見た目がイケていない"いかにも初心者"なバイクになるため、ここは最低限のサイズで必要十分な性能のライトを選びたい。
前述のシチュエーションで使うことを想定した場合のトレードオフ関係の順位は以下の通りである。
- VOLT200→Max 200lmだが配光が良く路面の状態を十分確認できる。筐体も小さく夜間走行があらかじめ想定されるライドの際に付けっぱなしでもそれほど気にならない。Highモード2時間/Lowモード6時間なのでランタイムも必要十分。
- MOON300 REC Mount→300lmで配光も良くREC Mountに取り付けると筐体も目立たない。Highモード2時間/Lowモード14時間とランタイムも十分。
- MOON300 純正ブラケット→ブラケットが野暮ったい。
- 閃325→ブラケットが野暮ったい。配光を調整できるため、Max 150lmの割に明るく感じた。
- Lezyne→Max 475lmだが配光が悪くMOON300どころかVOLT200よりも暗く感じた。アルミ製の筐体はモノとしては美しいが自転車に取り付けるならもう少し小さい方が好みだ。
取り外し・充電の利便性を考える
自分はライトを使用しないライドやレースではブラケットごと外したい性分である。
実用的にはハンドル周りを少しでも軽くするという理由だが、本音をいえばその方が見た目がいいと思うからだ(・・・笑)
また、最近の充電式ライトではバイクからライトを外すシーンも多いと思われる。
ブラケットごと外すことを想定した場合の、取り外しと充電のしやすいライトの順位は以下の通りである。
- VOLT 200→CATEYEのブラケットはバンドを巻いてネジ締めるだけ。充電もUSBに刺すだけで容易。
- Lezyne→ブラケットがネジ式なので次点。造りが良く小さい力で固定されるので付け外しは容易。USB充電。
- MOON300 純正ブラケット→ブラケットがネジ式、造りが悪く付け外しが面倒。USB充電。
- 閃325→ブラケットがベルクロなので付け外しは容易。充電池を使う場合電池を充電機にセットしなければならず面倒。また、バイクガイのブラケットは野暮ったく"いかにも初心者"感があふれる。
- MOON300 REC Mount→ブラケットの固定にネジ2本を使うため、ブラケットごと付け外しするのは極めて面倒。
値段
充電式ライトは内臓と交換式があるが、基本的に付属の充電池がヘタったら後発製品に乗り換えるないし新品に交換するだろう。
また、ライトは走行性能に寄与するものではないので、導入コストを安く抑えることは重要な問題である。
結論
VOLT200がベストバイ。
他にもいいのあったら教えてください。
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